昭和44年度開催の一巡目長崎国体から45年ぶりに二巡目長崎国体が平成26年度開催されることが内定しています。会場地選定等これから準備が推進されると思いますが,今後10年間どのようなビジョンで強化・普及を図るか求められています。
一巡目長崎国体の柔道競技は佐世保の西海高校で行われました。当時は高校,教員,一般の3種別で総合優勝を争う大会でしたが,見事,高校の部準優勝,教員の部優勝,一般の部5位で総合優勝するという偉業を成し遂げました。当時教員の部の監督芦塚先生をはじめ,選手の松本先生(現長崎商),増永先生(現小浜),山口先生(現諫早定),元田先生(現島原工)が現在でも,指導者として長崎県の柔道普及発展に寄与されている御活躍は敬意を表する限りです。
開催県のスポーツ振興をはじめ県勢の発展に大きく寄与してきた国体は時代とともに大きく変化してきました。現在は簡素化を謳った「国体改革」で大会そのものの見直しが図られています。10年後の長崎国体はまさにその過渡期にあたります。
十年後の活躍を期待される選手は,現在小学校低学年生です。この子どもたちが今後,どのような気持ちで柔道を続け成長するのか楽しみであり,それを助成するのが長崎県柔道関係者の使命だと感じます。早いようですが今から何らかの普及・強化策が求められています。
写真は,「長崎県スポーツ史:長崎県体育協会,長崎新聞社」より掲載