柔道を始めるためにはどうすればいいでしょうか?

あなたが暮らしている近くにも必ず道場があるはずです。練習場所は公共体育施設から私設までいろいろありますが,どこも気軽に見学に応じてくれます。まずは,一声かけてのぞいてみてください。

町道場の先生方はいろいろな方がいらっしゃいます。自分の仕事が終わった後に指導をされている方,整骨院の先生,退職された学校の先生や警察OB,初心者から熱心に指導してくださいます。そして何よりも柔道と子供が大好きな先生ばかりです。

長崎県柔道場連盟にで気軽に問い合わせしてみてください。

柔道って何歳から始められるの?

現在,柔道は日本から世界のスポーツになりました。世界中で年齢・性別・人種に関係なく柔道が親しまれています。フランスでは日本より国民の人気があるそうです。

柔 道は年齢,体格,実力レベルに応じて練習・試合を行うことができます。特別何歳から始められるという決まりはありませんが,早い人で幼児(5歳)ぐらいか ら始める人もいます。決して早くから始めれば早く強くなれるとは限りません。柔道を「遊び感覚」で「楽しむこと」から始めることが重要だと思います。

 

柔道すると誰もが強くなれますか?

「YAWARA ちゃんみたいになりたい」「オリンピック選手になりたい」など強くなることに憧れて始めた人,「礼儀作法が身につく」「忍耐力がつく」など精神面を重視し て始めた人,柔道を始めた動機は人それぞれです。また,「体が大きい人」だけが柔道に向いているわけではありません。「体が小さい人,病気がちな人」だか らこそ柔道を始めた人もたくさんいます。最近は女の子が多いのも特徴です。柔道は「心・技・体」すべてを大切にする日本の国技です。試合に勝った人だけを 「強い」と評価するわけではありません。日頃の稽古を一生懸命に励み,他の人への思いやりが身について始めて「強い」と認められます。したがって誰でも強 くなれるのです。

 

柔道ってお金かかるの?

柔 道に必要な道具は柔道衣だけです。他のスポーツと比べると一番お金がかからないスポーツです。柔道衣は一着,少年用で1万円以下からあります。毎日,練習 で着用しますので丈夫なものが良いでしょう。また,道場では月謝が必要なところもあります。主に全柔連登録料や保険料,道場管理費等で必要な経費です。気 軽に道場に問い合わせしてみてください。

 

 

「きけん・きつい・きたない」の“3K”って本当?

昔,このような言葉が流行りましたが,今では笑い話です。柔道は「投げる,投げられる」の格闘技です。確かに柔道を習ったことがない人にとっては「きけん」です。まねをするとケガをします。

例 えばサッカーはどうでしょうか?サッカーは「ボールを蹴ってゴールに入れる」球技です。サッカーを習ったことがない人でも,実際まねをしてボールを蹴るこ とはできますよね。柔道は他のスポーツとここが一番違います。他のスポーツは「勝つための練習」からまず習い始めます。「シュート練習,バッティング, キャッチボール」などがそうです。しかし柔道は,最初から「相手を投げる」練習はしません。逆に「投げられる」練習から始めるのです。それが「受身」で す。つまり,柔道は「負ける練習」から始めるのです。「負ける練習」だから当然,面白くないですよね。順序が違うだけなのです。途中でくじけずに努力すれ ばだんだん柔道が「きつい」から「楽しい」に変わります。柔道を習い始めて1年後には大会にも出場できるくらいのレベルになれます。

最後の「きたない」は自己管理の問題です。道場の掃除,柔道衣の管理,手足の爪を切るなど,他の人を思いやる精神の基本です。柔道にとって当然のマナーです。

 

柔道の黒帯ってどうすればもらえるの?

14 歳からの資格になります。年に2,3回実施される各地区柔道協会で開催される昇段試験でチャレンジすることができます。ここで合格したものだけが講道館に 入門し,初段として黒帯を締めることができます。審査内容は実技試合の結果と形の試験です。入門の際,費用が必要となりますが生涯に渡っての資格となりま す。もちろん,今後2段,3段と昇段することも可能になります。決して容易な試験ではありませんが,柔道を志す競技者の憧れと目標になっています。

 

柔道の練習ってどんなことやるの?

柔 道は同じ道場で子供から大人まで同じ内容の練習を行うことができます。これも他のスポーツと大きく違うところです。練習内容は単純です。大きく分けると, 3つの練習方法があります。一つめは「かかり練習」です。打ち込みともいいますが,技のかたちを反復動作で習得します。柔道のウォーミングアップ的な存在 です。二つめは「約束練習」です。名前のように相手と約束をして実際投げたり,投げられたりする練習です。技の研究にもなります。最後は「自由練習」で す。乱取りともいいます。「かかり練習」「約束練習」の成果を試すために実際に格闘する練習です。試合を想定して行えば試合練習にもなります。柔道のメイ ンの練習になります。このように,内容は単純ですが,本人の自覚と意欲で成果は大きく変わります。がんばり次第で実力の差がどんどんつきます。基本的に柔 道の練習は「やらされる練習」ではなく「自分からやる練習」なのです。

 

柔道の技ってどのようなものがあるの?

柔道の歴史はどうなっているのかな?

講道館のホームページに詳しく掲載されています。

http://www.kodokan.org/index_j.html